小児ネフローゼ

まず周りから医者さんを信頼しよう

tanijima

1 普通の生活を送るためのお医者さんの存在

たにまる
たにまる

こんにちは。たにまるです。

今日もお会いできてうれしいです。

前回の記事では、ネフローゼの子どもたちが「普通の子どもの生活をする」大切さについて、お伝えしました。

ネフローゼの子どもたちが普通の生活を送るためには、子どもたちにとって何が今大切なのかについて、相談できるお医者さんの存在はとても重要です。

この記事では、お医者さんに相談できる信頼関係をどのように築いていくかについて、お伝えしたいと思います。

たにまる
たにまる

子どもにとっても、お医者さんが信頼できると、安心できるよね。

2 まず周囲の人がお医者さんを信頼する

子どもたちにとって、ネフローゼとともに生活することは、大きな不安を感じます。

ネフローゼの治療は長くかかるものです。

その長い時間、子どもたちはその不安を抱えながら暮らしていきます。

とても1人では抱えきれないこともあるでしょう。

そんなときお医者さんが温かく、丁寧に接してくれると、子どもたちも安心して治療を受けることができるでしょう。

ネフローゼの子どもたちにとって、信頼できるお医者さんの存在はとても重要なのです。

では、子どもたちがお医者さんを信頼するためには何が重要でしょうか。

それは、まず周囲の人がお医者さんのことを信頼することです。

『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』では次のように書かれています。

慢性の病気の治療は長期間に及ぶため、言いたいことを言えて、聞きたいことを聞けるような、言頼できる医師を見つけることが理想です。「実は、この先生とは合わない」と思っていると、知らぬ間に、家庭などでも言動に現れてしまいます。子どもたちは保護者の気持ちに敏感ですので、結果として子どもも病院が嫌いになり、治療がうまくいかなくなることがあります。逆に信頼関係が成立すれば、保護者も病院に自然と足が向き、安心している保護者を見て、子どもたちも安心します。

『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』p11

このブログの「はじめに」でもお伝えしましたが、

子どもたちは、周囲の大人の不安や心配にとても敏感です。

その不安は、子どもたちにとてもよく伝わってしまいます。

反対に、周囲の人が安心していれば、子どもたちも安心できます。

だからこそ、周囲の人がお医者さんを安心して、信頼することができれば、それは子どもたちの安心につながっていくのです。

3 「お医者さんと合わない」と感じたとき

もちろんこんなときもあると思います。

本当にこの先生でいいんだろうか?

なにか今より良い方法があるんじゃないだろうか?

なんかこのお医者さんとは合わないんだよなぁ

人と人ですので、お医者さんと患者・家族の間にも相性はあるかと思います。

そんなときほど、インターネットなどで目にするさまざまな民間療法や保険外の治療の情報に頼りたくなってしまう瞬間もあるかもしれません。

ですが民間療法などについて、『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』の中では、次のように注意を促しています。

 しかし、民間療法のなかには、効果がないばかりか有害なものもあります。
(略)
 専門医は、自らが行う治療に責任を持ちますが、民間療法の業者や保険外診療を売りにする医師は、施行した治療や販売したものに責任を持つことはほとんどありません。また、インターネットや書籍にはうまくいった例しか書いてありません。そうでなければビジネスになりませんよね。一方、科学的な論文や添付文書には、効果とともに副作用もきちんと書かれています。皆さんも、薬剤の副作用が怖いと思ったら、主治医にもう一度、聞いてください。繰り返しになりますが、正しい知識を得ることが、怖さと不安をなくす唯一の方法です。民間療法を試してみたいと思ったら、その内容も含めて、主治医に一度相談してみてください

『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』p12

子どもたちにできる限り良いことをしたいという気持ちになることは、わかります。

治療がうまくいっていないと感じるときにはなおさらそうかもしれませんね。

ですが、ネフローゼの治療の上で最も重要なことは、「正しい知識を得る」ということです。

だからこそ、わからないことがあればまずお医者さんに相談することが重要です。

たにまる
たにまる

相談するで、お医者さんとの信頼関係を作ることにもつながるよね。

どうしても先生との相性が悪いと感じた場合、

『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』では「セカンドオピニオンを他の医師に求めたり、他院を紹介してもらうのも一つの方法かもしれません」とも、紹介されています。

民間療法や保険外の治療にすぐに頼るのではなく、常にお医者さんとの相談の上で治療について考えることは、子どもたちを守ることにつながります。

4 おわりに

 この記事では、お医者さんとの信頼関係や民間療法の注意点などについて、お伝えしました。

 次回は、ネフローゼが子どもや家族を成長させることについて、書きたいと思います。

たにまる
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今日も読んでくれて、ありがとうございました!

ABOUT ME
たにまる
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3歳から難病を発症。その後何度も入退院を繰り返しながら大学院まで修了。 学生時代に出会った学習障害の男の子との出会いをきっかけに療育や不登校指導、外国籍生徒指導など特殊指導を専門に従事
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