小児ネフローゼ

ネフローゼってそもそもなんだろう?

tanijima

1 まずは大枠をつかもう

たにまる
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こんにちは。たにまるです。

今日もお会いできてうれしいです。

今回は、ネフローゼについての正しい知識を得るために、

「ネフローゼ」はどのようにして診断され、

どのような種類が「ネフローゼ」にはあるのかについて、

お伝えしていきます。

まず大事なことは、ネフローゼのおおざっぱな理解です。

この記事では、以下の本の部分のおおまかな概要をお伝えしていきます。

伊藤秀一編『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』(2018年・東京医学社)のうち、「第2章 とことん解説Ⅰ ネフローゼ症候群」の「Ⅰ ネフローゼ症候群とは」「Ⅱ 小児ネフローゼ症候群の頻度と特徴」「Ⅲ 原発性ネフローゼ症候群」の箇所

後藤芳充編著『こどもの腎臓病と治療』(2018年・メディカ出版)のうち「第4章 ネフローゼ症候群」「「①どうしてネフローゼ症候群になるの?」「②ネフローゼ症候群の分類」「⑥ネフローゼ症候群のいろいろな分類法」の箇所

正確で詳細な内容については、上記をご覧いただければと思います。

たにまる
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まずは記事でおおざっぱに知ろう!

少し理解ができたら、今度本で読んでみよう!

2 ネフローゼの2つの診断基準

どちらの本にも、まずは「ネフローゼ症候群」とはなにかが説明されています。

改めての復習ですが、ネフローゼ症候群とは

蛋白質が尿中へ大量に漏れ出てしまう状態のことで、血液中の蛋白質の濃度が低下し、体がむくむ病気

『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』p28

のことでしたね。

つまり「ネフローゼ症候群」と診断されるためには以下の2つがポイントになります。

①大量のたんぱく尿があること

②血液中のたんぱく質の濃度が低下していること

この2つの基準を満たす場合に、「ネフローゼ症候群」と診断されるのです。

3 こどもの9割が「原発性ネフローゼ症候群」

「ネフローゼ」と一口にいっても、実はさまざまな種類が含まれています。

ですが特に子どもの場合、その約90%が突然発症し原因不明である「原発性ネフローゼ症候群」に当てはまるとされています。

そのためまず大枠としては、

ネフローゼには、

「原発性ネフローゼ症候群」とその他のネフローゼ症候群がある

と理解していただければと思います。

ちなみにその他には、例えば先天性のものであったり、遺伝性のものであったり、他の病気によって引き起こされる「続発性ネフローゼ症候群」があります。

たにまる
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本では「原発性ネフローゼ」についての説明が中心なので、このブログでも中心的に説明しています。

4 子どもの10万人に6.4人が小児ネフローゼを発症

日本ではどのくらいのこどもたちがネフローゼを新たに発症していると思いますか?

その数は年間約1000人だそうです。

子どもたちが10万人中6.4人が新たにネフローゼを発症していることになります。

「原発性ネフローゼ症候群」の場合に、

3歳から6歳で発症することが多く、全体の60%は6歳未満で発症しています。

男女比でいえば、2対1で男の子に多い傾向があります。

たにまる
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1日に2-3人の子どもたちが新たにネフローゼと診断されているんだね。

5 子どもの多くはステロイド薬に良く反応する「微小変化型ネフローゼ症候群」

さらに「原発性ネフローゼ症候群」の中にも種類があります。

ですが、まずは子どもの「原発性ネフローゼ症候群」のうちの約8〜9割が「微小変化型ネフローゼ症候群」であることを覚えておきましょう。

それから微小変化型ネフローゼ症候群は

そのうち90%以上はステロイド薬に良く反応し、治療開始から4週間以内に蛋白尿が消失します。

『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』p31

とあり、ステロイド薬に良く反応する種類であることがわかります。

それ以外の分類では、「巣状分節性糸球体硬化症」や「メサンギウム増殖性腎炎」などがあるようですが、ここではまずは「微小変化型ネフローゼ症候群」が多いと覚えていただければと思います。

たにまる
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子どものネフローゼがどういう種類のものか、理解することが大事ですね。

6 詳しい原因については本をご覧ください

 本の中ではこのあと「原発性ネフローゼ症候群の原因」(『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』)、「微小変化型ネフローゼ症候群の原因って?」(『こどもの腎臓病と治療』)として、

なぜたんぱく尿が出るのかということや、さらなる理由について深堀りがされていますが、説明するには医学の正確な知識が必要だと思いますので、

詳しくは2冊の本のわかりやすいイラストや例をみながら、ぜひご覧ください。

たにまる
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本を手に取ることが、まずは大事だと思います!

7 おわりに

今回の記事では、ネフローゼについて大枠を理解してもらうために、

・そもそもネフローゼはどのように診断されるの?

・ネフローゼにはどのような種類があるの?

・どれくらいの子どもたちがネフローゼを発症しているの?

などについてお伝えしてきました。

次回の記事では

・どうやってネフローゼを検査するの?

・ネフローゼはどんな症状になるの?

について取り上げたいと思います。

たにまる
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今日も読んでくれて、ありがとうございました!

ABOUT ME
たにまる
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3歳から難病を発症。その後何度も入退院を繰り返しながら大学院まで修了。 学生時代に出会った学習障害の男の子との出会いをきっかけに療育や不登校指導、外国籍生徒指導など特殊指導を専門に従事
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