かぜや感染症から再発を防ぐ
1 かぜや感染症から再発することもある
こんにちは。たにまるです。
今日もお会いできてうれしいです。
今回は、ネフローゼについての正しい知識を得るために、
かぜや感染症など再発を防ぐために気を付ける点についてお伝えしたいと思います。
この記事では、以下の本の部分を参考にしながら、ご紹介していきます。
ネフローゼはかぜなど軽症の感染症で再発することもあります。
そのため日常の手洗い・うがい・予防接種などの予防が重要ですが、
一方で過度にかぜを引かせないように生活を制限するとかえってよくない影響があります。
この記事では、かぜや感染症に対して日常からできることをお伝えつつ、
過度に生活を制限することがないように、再発に対する考えをおさらいしたいと思います。
予防は大事だけど、子どもたちが普通の生活を送ることも大切だよね。
2 手洗い・うがいをするように促しましょう
普通のお子さんと同様に、かぜや感染症を予防するために、
手洗い・うがいを子どもたちには積極的に促しましょう。
とはいえ、完全にかぜを防ぐことは難しいと思います。
かぜにかかってしまった場合の服薬については以下の説明があります。
シクロスポリン内服中の人は、マクロライド系の抗菌薬を飲むとシクロスポリンの血中濃度が上昇してしまうので、マクロライド系の抗菌薬は避けましょう。近所のお医者さんにかかったときは、そのことを伝えてください。それ以外の抗菌薬、感冒薬、整腸薬や解熱薬は普通の子どもと同様に使用して大丈夫です。
『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』p136
つまり例外的な場合をのぞいて服薬は普通の子どもと同様に使用して大丈夫とされています。
ただし、こうしたかぜの場合や対処法については、「普段から主治医と相談しておくと良いでしょう」(『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』p136)と推奨されています。
かぜに備えて、お医者さんに相談しておこう!
3 予防接種は積極的に、ただし主治医とよく相談を
かぜなど感染症は、手洗い・うがいで完全には防ぐことはできません。
できるだけ予防するためには予防接種することも重要です。
『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』の中でも「病気が落ち着いているときに、積極的に接種しましょう」(p134)と推奨されています。
ただし避けた方が良い場合や種類などがあるため、この点も主治医の先生とよく相談することが重要です。
予防接種については、『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』にさらに詳しく書いてあるよ!
4 虫刺されにも注意
また虫刺されにも注意した方がよいです。
ネフローゼ症候群では、虫刺されが再発のきっかけになることがあります。これはお子さんにもよりますが、夏は虫刺されの予防や刺されたときに早めの治療をしたほうが良いと思われます
『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』p138
この点もお子さんによるかと思いますので、気になる方は主治医の先生とよく相談することをおすすめします。
再発を防ぐためには、お医者さんに事前に相談していることが大事だね。
5 かぜには注意、でも過度な生活制限はしない
確かにかぜなど軽い感染症がきっかけで、ネフローゼが再発する場合もあります。
ですが、だからといってお子さんがかぜを引かないように、生活を過度に制限することは、食事や運動と同様によくない影響があります。
そこで『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』では、次のような考え方をしています。
ネフローゼ症候群では、かぜなどの軽症の感染症の場合でも、再発のきっかけとなることが少なくありません。そのため、保護者の方はかぜをひかせないようたいへん気を使うことになり、ついついお子さんの生活を制限しがちです。しかし、治療がうまくいき病気の活動性が抑え込まれている状態では、たとえかぜをひいても再発することは少ないものです。
『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』p66-67
かぜなどをきっかけに再発を繰り返す場合は、かぜをひかせないことも大切ですが、治療が不十分な場合も多くあります。そのようなときは、治療を見直す、あるいは強化することが再発を減らすことにつながります。
かぜを心配して生活を制限するというよりは、治療が十分かどうかを医師と話し合い、再発の可能性を減らしていくことが重要です。
かぜの予防は大事だけど、同時にお医者さんへの相談や、過度の制限をしないことも大切だね。
6 おわりに
今回の記事では、ネフローゼとかぜ・感染症についてお伝えしました。
などについて、また本にて確認いただければと思います。
次回の記事では、子どもたちの心のケアについて取り上げたいと思います。
今日も読んでくれて、ありがとうございました!