ネフローゼの状態を把握しよう
1 検査を理解する意味
こんにちは。たにまるです。
今日もお会いできてうれしいです。
今回は、ネフローゼについての正しい知識を得るために、
ネフローゼはどんな症状が出て、どのような検査を行うことで診断されていくのかについてお伝えしたいと思います。
この記事では、以下の本の部分のおおまかな概要をお伝えしていきます。
正確で詳細な内容については、上記をご覧いただければと思いますが、
まずは大枠をつかむことで本を読むきっかけになればと思います。
症状や検査、治療について知ることで、ネフローゼの状態を正しく把握することにつなげていきましょう〜。
2 最も特徴的な症状はむくみ
2−1 むくみの症状
お子さんがネフローゼを発症もしくは再発したときも、
最も特徴的に現れる症状はむくみ(浮腫)です。
むくみは、目の下や足、おなかなどに現れてきます。
また時間帯によってもむくみやすい場所は異なってきて、
朝にはまぶたが、夕方から夜には足がむくみやすくなります。
2−2 その他の症状
その他の主な症状としては、以下などの症状が挙げられます。
そのほかでは、むくみや体重増加が激しい場合には、胸に水がたまったり(「胸水」といいます)、お腹に水がたまったり(「腹水」といいます)することもあります。
むくみは腸に現れることもあるので、下痢、嘔吐、食欲低下などの症状もあります。
2−3 寛解時には特に症状はない
なぜむくみが起こるのかについては、本を参照いただければと思いますが
一方でネフローゼであっても、たんぱく尿がないとき(これを「寛解」といいます)は、特に症状がないということも重要です。
寛解時には、特に症状なく日常生活を送ることができるんです!
寛解しているかどうか今の状態を把握するためには、検査が重要です。
3 尿と血液で検査する
3−1 検査:ネフローゼの状態を理解するため
ネフローゼの診断基準には2つポイントがあるということを以前の記事でお伝えしました。
この2つの基準を満たす場合に、ネフローゼ症候群と診断されます。
これらの診断を行うため、尿と血液の検査を行いますし、
治療の効果が出ているかどうかの判定にも、尿と血液の検査が行われます。
検査の種類としては
といった種類がありますが、その詳しい中身については医学の正確な知識が必要ですので、この記事では詳しくは触れません。
ですがそれらを理解することの重要性について、『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』では以下のように説明されています。
それぞれの検査の意味、重要性、さらにその基準値を理解することは、病気の状態を理解するうえで欠かせません。しっかり勉強しておきましょう。
『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』p36
また『こどもの腎臓病と治療』のp9「腎臓病についてどんな検査するの?」の部分でも、カラーページで、イラストや画像、図表などを用いながら、それぞれ説明されているので、わかりやすいかと思います。
検査の目的を理解すると、本の詳しい検査の中身についての理解も深まるよ!
3−2 それぞれの検査の目的
『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』によると、それぞれの検査は以下のように整理できます。
それぞれの検査の方法や基準値については特に『新 子どもの腎炎・ネフローゼ』の「Ⅴ ネフローゼ症候群と検査」に詳しいので、こちらをご覧ください。
4 おわりに
今回の記事では、ネフローゼの症状や検査の意味についてお伝えしました。
などについては、さらに本で確認しながら、
詳しく症状が出る仕組みや、検査方法・基準値などの理解につなげていただければ嬉しいです。
次回の記事では
について取り上げたいと思います。
今日も読んでくれて、ありがとうございました!